予防も大事!白内障かな?と思ったら

一般的に白内障の症状といっても、目が見づらい(視力が落ちた)・暗く見える・眩しく見える・かすんで見えるなどさまざまですが、これは眼の水晶体の濁りのために光が眼の中に届かずに起こる現象です。原因の中で最も多いのが加齢によるものです。タンパク質と水でできている水晶体は活性酸素などの影響で少しずつ濁ってきます。このため、高年齢の人の発症率が高くなっています。また、加齢性のほかにも風疹や外傷・糖尿病などが原因となる合併症で発症したり、ステロイド剤や放射線などによって発症することもあります。糖尿病の合併症で発症した場合は進行が早いので注意しましょう。

緑内障と名前は似ていますが、緑内障と違って治療をすれば治すことができる眼病です。視力の低下やかすみなどで日常生活に支障が出ない程度であれば点眼薬による治療になりますが、仕事や日常生活に支障が出るような場合は手術をします。点眼薬では進行を抑え、手術では濁った水晶体を取り除き人工的な水晶体を入れます。点眼薬をすることによって視力が回復するわけではありません。人工の水晶体はピントを合わせることができないので、手術後にメガネが必要になることもあります。

発症するリスクを下げるためにも、合併症になる糖尿病にならないように生活習慣の改善や紫外線から目を守るようにして予防することも大切です。